YAPC::Kyoto、YAPC::Hiroshimaと続きYAPC::Hakodateに参加してきました。 今回3回目のYAPC参加でした。開催場所の函館、というか北海道自体が人生で一度も行ったことがなくそれ自体もとても楽しみでした。
以下、箇条書きでダイジェスト振り返り
- 印象に残ったセッション
- 座談会「必ず来る未来?IT業界での50代をどう過ごす?」
- 今日から始める大規模言語モデルのプロダクト活用 by 松本 勇気
- テストコードの品質を客観的な数値で担保しよう 〜Mutation Testingのすすめ〜 by Kanon
- 品質マネジメントで抑えておきたい2つのリスクを見分けて未来に備えよう by 巻 宙弥
- ゲストトーク / 角康之
- キーノート / moznion
- 函館について
- お酒
- まとめ
セッション振り返り
座談会「必ず来る未来?IT業界での50代をどう過ごす?」
私も30代であり、すでに人生後半に入りかけていると思っているので、自分事として前のめりに聞けました。 健康であることが大事、後輩から学ぶことが大事など、これまでにも聞いたことがありましたが、改めて再認識しました。 特に2029年にプログラミングの授業を受けている高校生が社会人になるとのことで、そのときにどう自分の経験をアンラーニングして向き合っていくかは、個人的にも課題になりそうでした。
以下のツイートは座談会で紹介されていた本です。 いくつか読んだことのない本もあったので、読みたいと思います。
参考書籍
— scrpgil@スクリプギル (@scrpgil) October 4, 2024
- LIFE SHIFT
- DIE WITH ZERO
- *メモできなかった
- 技術選定の審美眼 https://t.co/VTbUcCCHTX
#yapcjapan
今日から始める大規模言語モデルのプロダクト活用 by 松本 勇気
LayerXの松本さんのセッション。LLMを実プロダクトに埋め込むときの軸とパターンについての話でした。 自分はLLMの利用者(ChatGPT等)ではあるものの、プロダクト活用はできておらず勘所がわからなかったので、実例として取り組んでいる松本さんの話は大いに参考になりました。 出力形式(構造化、非構造化)、出力先(人 or ソフトウェア)に分けて5つのパターンで活用方法を考えるというのは、私も参考にしようと思います。
コスト的にも割とフランクに利用できるので、社内プロダクトなども含めて活用を検討したいと思います。
会場で質問できませんでしたが、モデルの変化に対応していく際、インターフェースはどう対応しているのだろうか? ChatGPTから別のサービス(Llama、Gemini等)に乗り換える時、モデル以外にも変化が多いと思いますが、それはうまくラッパーを作って対応している感じなのでしょうか?
テストコードの品質を客観的な数値で担保しよう 〜Mutation Testingのすすめ〜 by Kanon
Mutation Testの紹介、Stryker(Mutationテストライブラリ)の紹介、実践して困ったことについてのセッション。 私はこのセッションを見るまでMutation Testについてほぼ知らなかったので、参考になりました。
実際に導入してみたいものの、それなりに苦労も多そうなので、しっかり導入検討して決めようかと思います。
また、「MutationTestテストレポート作成を教えてくれる喜多ちゃん」というbotが運用されていることが印象深く、これは真似してみようと思いました。
品質マネジメントで抑えておきたい2つのリスクを見分けて未来に備えよう by 巻 宙弥
リスクをプロジェクトリスクとプロダクトリスクに分けて、相互に影響し合う中でどう品質を上げていくかを、リスクマネジメントの概要から自社の取り組みまで語るセッション。
品質周りをどう担保していくかは私も頭を悩ませているので、QAチームがいて計画的に取り組んでいる方のセッションは参考になりました。
スプリントの中に組み込んで、施策&機能実装と合わせてテストしていくのは、うちでも取り組み始められそうです。 (資料が公開されていないので、記憶を頼りに書いているので間違っているところもあるかも?)
QAがリスクを見分けるプロセス
— scrpgil@スクリプギル (@scrpgil) October 5, 2024
・プランニング
・QAプランニング
・スプリントレビュー
・QA情報共有会#yapcjapan #yapc_b
ゲストトーク / 角康之
けしからんライフログ研究について。
研究において、「けしからん」と言われるぐらいの方が良い!という内容でした。 10年以上、はこだて未来大学で教授をやられている方で、出てくる研究テーマは興味深いものが多かったです。 私も大学時代にKinectを使った研究をしていたので、当時のことを思い出したりもしました。
車内会話の可聴化は普通に興味ある研究内容でした。
車内会話の可聴化、論文こちらかな?https://t.co/0xqQWu4gO3#yapcjapan #yapc_a
— scrpgil@スクリプギル (@scrpgil) October 5, 2024
キーノート / moznion
以前からトークやLTが面白いという認識はありました。今回のキーノートもとても面白く楽しいセッションでした。
面白い中でもコードを書くこと、たくさん書くこと、量が質に転化することを話されており、感銘を受けました。 自分自身もコンフォートゾーンで負担なく書ける領域と、そうでない領域があり、後者の取り組み方に悩みを感じていましたが、とにかく大量に作ることで量を質に変えるというのは確かにそうかもしれません。自分も20代前半頃を振り返ると、不格好でもとにかくコードを書いていたような気がするので、それが質に変化するタイミングが来るのかもしれません。これは、去年のそーだいさんのセッション「コミュニティと共に生きる - キャリアの螺旋」で出てくる計画的偶発性っぽい心持ちも必要かもしれません。
後、はてなインターン編で酒を飲みすぎて毎日体調が悪いという話をされていて、自分も似たような経験(酒飲みすぎで体調が悪い)ということが多くあり、改めて酒を飲みすぎてはいけないと自覚しました。
函館について
お酒
函館でクラフトビール or 地ビールだと以下がある様子でした。
- Endever
- 函館ビール
- White Sheed
- Ozigi Brewary
- HAPPY AS LARRY
私は、古き良き地ビール的なやつが好きなので、函館ビールはお店の雰囲気含めて大変楽しめました。
HAPPY AS LARRY は行ってみたら空いてなかったという。いつか伺いたい。
まとめ
どのセッション、ブース、企画も面白く、改めてYAPCという場の強さを感じました。 また、周りのエンジニアや企業のレベルの高さから、自分はエンジニアとしてまだ何も成していないな、という気持ちも持ちました。 まだ、何の貢献もできていないと。
これは、最近見た『内P』に出演したマヂカルラブリーの野田さんがインタビューで語っている内容と近いかもしれません。
改めて、自分もコミュニティやIT全体へ何らかの貢献をできれば良いなと考え直した次第です。
次回は福岡とのことで、また参加したいです!